(リ)コンディショニングメモ

主にトレーニング、理学療法、リハビリテーションに関することについて。理学療法士が書いています。

指導関連 考え方

#13 「結果は正しい」by 魚住廣信先生

2017/12/06

「結果は正しい」という魚住廣信先生がよく仰る言葉があります。「上手くいかないのは、上手くいかないようにしているからです」という言葉をセットで考えると、少し意味がわかるかも知れません。

ここからは個人的な解釈が混じりますが、「何をするか」「どうするか」といった方法は、目指す結果を得る(目標を達成する)為のものです。「上手くいかなかった」という結果は、方法が違ったと考えることも出来ます。

そのように考えると、「方法は正しかったのに、上手くいかなかった」というのはおかしいということになります。もちろんこのような考え方はひとつの観点であると言えるかも知れませんが、参考になると思います。

「万能なメソッド」があるとすれば、それは言い換えれば、それをすれば必ず「上手くいく」ということです。しかし現実はなかなかそうはいきません。そのようなものがあるなら、みんなやってるという話です(これは入谷語録にあった気がします)。

ここでドツボにはまるとすれば、「万能な特定のメソッド」の「技術が足りない」と思い込むことかも知れません。「上手くいかないのは、技術不足のせいだ」というのは、本当にそういうケースもあると思いますが、そもそも適応ではないこともあるはずです。

詳細は伏せますが、「1年目はボールを投げず、走り込ませる」というプロ野球の話を聞いて、「走らせるだけなら、何のためにプロ野球チームに入団させたんだ」という、ごもっともなご指摘がありました。野球選手が野球の練習をしないというのは、致命的な問題になり得ます。

また、「走り込む」(走り込みとは何を指すのかという問題もありますが)ことが、具体的にピッチャーとして成功するための何に結びつくのか、そういったことが明確でないと、実際に成功したとしても偶然だったり、選手の才能や選手自身の工夫によるものだと言えます。

専門職として仕事をする以上は、何となく「上手くいけば良いな」という、「当たるも八卦当たらぬも八卦」という姿勢は問題だと思います。もちろん、因果関係を明確にすることは困難な部分はあるかも知れませんが、少なくともどのように考え、具体的に何をするのかを説明出来ない人を信用出来るかと言えば疑問です。

「結果は正しい」「上手くいかないのは、上手くいかないようにしているからです」という言葉をもう一度考えると、「上手くいかないのは指導者(専門職)の責任です」と捉えることも出来ます。

現実は「無理なものは無理」ということはありますが、「無理なのは指導者(専門職)が力不足だから」ということに出来る限りならないよう、「結果は正しい」「上手くいかないのは、上手くいかないようにしているからです」という言葉を頭の片隅に置いておきたいと思います。

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