(リ)コンディショニングメモ

主にトレーニング、理学療法、リハビリテーションに関することについて。理学療法士が書いています。

指導関連 考え方

#16 「千本ノック」や「走り込み」は何のためにするのか?

2017/10/04

千本ノックは何のためにする?

千本ノックしたらどうなるでしょうか?何のためにやるのでしょう。根性だめしでしょうか?千本ノックの最後は、捕球できない、ボールに追いつけなくなります。だから地面に寝転ぶ練習にはなると思います。

これはただ捕球のための練習なのか、捕球をして、スローイングをして、きちっと投げる練習なのか、分けて考える必要があります。ただ単にボールを捕るだけでよいのか。スローイングに難のある選手は、必ず捕って投げるということをやらなければなりません。

魚住廣信著:ベースボールコーチングマニュアル, 220, 恒星出版, 2004.

野球の指導者向けの本ではありますが、考え方の参考になります。結局は何のためにやるのか?方法は果たして適切なのか?そういったことを常に考える必要があるということですね。

今回紹介した本は野球の指導者向けですが、このような考え方は野球に限らず応用出来ると思います。

何故やるのか?

千本ノックにしても、走り込みにしても、それ自体を否定するわけではありません。繰り返しになりますが、何のためにやるのか?ということになります。走り込みといっても、「スピードは?」「距離は?」「何本やるのか?」「休息時間は?」といった変数があります。それは結局、目的と対象者によって変数が変わってくると思います。

「走り込み」という言葉自体、どういったものを指すのか、何をイメージするのかは、人によって違うかも知れませんが、少なくとも「何回も走る」と解釈することは自然だと思います。

フォームを定着させるのが目的なのか、持久力を向上させるのが目的なのかなど、目的によって様々な変数を調節する必要があります。ですから、「走り込み」という言葉自体をネガティブに捉えることもあるようですが、これも目的と手段の話だと言えます。

レジスタンストレーニングにしても、「何故3セット行うのか?2セットまたは4セットではダメなのか?」、そういったことを、指導者が説明出来る必要があると思います。もちろん誰に対しても「○セット」と決めるという意味ではなく、具体的なケースにおいてということです。

自問自答や他者の素朴な疑問

言葉の選択にしても、徒手療法の触れ方にしても、「何故その言葉を選択するのか?」「何故そうしているのか?」というように、常に自問自答することで、「あまり何も考えていなかった」ということに気づくことがあるかも知れません。

フィットネスクラブの会員さん、クライアントさん、患者さんの、「素朴な疑問」に対して、はっとさせられた経験がある人もいると思います。私の場合は、実習生と話をしている時もあります。

「そういや何でだろうな」という思考が、新たな気づきや知識の整理といったきっかけになると思います。「何を勉強したら良いか?」というのは、こういった部分にヒントがたくさんあるように思います。

まとめ

「著名な○○さんが言ってたから」「尊敬する○○先生が言ってたから」ということを根拠にするのは、専門職としては流石にどうかという話で、それを調べていく過程で様々なことを学ぶことにもなると思います。

また、実は根拠がないことに気づくかも知れませんし、根拠がわかるかも知れません。そうすると、効果が期待出来ないものを受け売りで行わなくなるかもしれませんし、根拠がわかれば応用が利くかも知れません。

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