(リ)コンディショニングメモ

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色々なアプローチを学ぶことについて

2018/08/24

治療法などのアプローチはたくさんある

理学療法における色々なアプローチ

理学療法の分野では(作業療法も含む)、ボバース、PNF、ボイタ法、認知運動療法、AKA博田法、川平法、入谷式足底板、SJF、MSIアプローチ、マリガンコンセプト、マッケンジー法、パリスアプローチ、リンパドレナージ、神経系モビライゼーション、筋膜マニピュレーション、Spine Dynamics、Klein-Vogelbach、ヤンダアプローチ、マイオチューニングアプローチ…(思い浮かんだ順です)など、ざっと思い出してみても、たくさんありますね。

基本的に臨床が好きな人は時間とお金があるなら、多くのことを学びたいと考える人も少なくないかも知れません。また、特定のアプローチを学び、実際に臨床で活かすことが出来るようになり、より深く学び技術を高めたいということで、ひとつのアプローチを学び続けている人もいます。特に特定のアプローチを学ばない人もいます。

色々学ぶと混乱する?

個人的にはどのようなスタンスが良いか悪いかという話は出来ないと思っています。極端に言えば臨床に上手く活かしているのであれば、それで良いと思います。

「色々なアプローチを学ぶと混乱する」といった話も聞きますが、解剖学、運動学、生理学、神経科学といった知見から全く外れた独特な根拠をベースにしているのであれば、そういうこともあり得るのかなと思います。しかし個人的にはそういったものは多くはないように思います(知らないだけの可能性もあります)。

例えアプローチが違えど、対象としているのは人間であるのなら、共通した部分は多くあると思います。臨床で用いる時には特定のアプローチが根拠となるのではなく、対象者の情報、解剖学、運動学、生理学、神経科学などの知見、さまざまな研究、個々の経験や直感といった、色々な要素を統合したものを根拠として、具体的なアプローチをすることになると考えています。

そして、仮に特定のアプローチを学ぶにしても、型をそのまま臨床に当てはめるのではなく、その具体的なケースに適応するように創意工夫を行うことになると思います。極端に言えば、現状と目標の誤差をどのように埋めていくかということに集中していれば、特定のアプローチを行っているかどうかは関係なくなってくると思います。

引き出しは多いに越したことはない

目標設定と、目標と現状の誤差の認識、適切な難易度設定、適切な介入といったことが重要で、特定のアプローチが適切な介入になり得ると判断すれば用いれば良いし、そのまま使えなければ少し工夫を加える、そもそもよりベターな方法があるとすれば他の方法を用いるということです。そういう意味では、引き出しは多いに越したことはないとは言えそうです。

特定のアプローチのインストラクターになるわけでなければ、上手く臨床に活かせれば良いと思います。もちろん、そもそもの技術レベルという部分があるので、適当なつまみ食いでは上手くいかないことも多いと思います。技術を磨く上では特に最初の頃は、出来る人に確認してもらう必要があると思いますし、自身が被験者となる機会を多く設ける必要があると思います。

特定のアプローチを学んでいるからといって排他的になるわけではない

特定のアプローチを学び続けている人は、他のアプローチに共通した技術を持っていることも多い印象があります。例えば、身体の使い方やタッチの柔らかさ、対象者の微細な変化や反応を感じるといった技術は、アプローチは違えど、共通して必要な技術であると思います。

数ある特定のアプローチもそれぞれ特徴があります。言い換えれば適応があるわけですから、「何にでも効く」ものが存在しない限りは、盲目的になるのも排他的になるのも変だと言えます。

時間とお金が余って仕方ないのであれば、片っ端から学べば良いかも知れませんが、順番としては臨床で行き詰っていることや、解決したい問題がある際に、それを解決するヒントになり得ると思うものを選ぶことが、時間とお金を有効に活用することに繋がるかも知れません。

最後に

個人的には、色々怪しいものも含めて参加してきた経験がありますし、それが無駄とは感じていないので、「効率の良い学び方」というのは全然わかりません。ただ、出来るだけ自身の臨床を誤魔化さないことは大事かなとは思います。

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