(リ)コンディショニングメモ

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トレーニング 指導関連 考え方

「何故、何でも筋トレで解決しようとするのですか?」

2018/08/25

フィットネスクラブでの指導

肩こり、腰痛に効果的なトレーニング?

フィットネスクラブで勤務していた頃、「肩こりに効果のあるマシンはどれですか?」「腰痛予防の筋トレを教えて下さい」といった質問を時々受けることがありました。また、クラブ側もそのような打ち出し方をしていることもあります。

肩こりとか腰痛といったものは、「原因はこれです!」と断言出来るものはなく、少し迫るとすれば個別の対応になります。もちろんケースによっては受診して頂くべきこともあります。

筋トレで解決出来るようになりたい

個人的な話をすれば、もともとはS&Cコーチを目指していた時期があり、「筋トレで色々解決出来るようになりたい!」という考えがあったように思います(もちろんS&Cコーチの方がそう考えているという意味ではありません)。

ですから、そういった質問に対して、当時は当時でそれなりに考えたつもりで、様々なレジスタンストレーニングを提案していた時期があります。今考えると鼻で笑うレベルだったように思います。すみません。

魚住先生との会話

筋トレで解決という発想

駆け出しながらも色々調べていく中で、魚住廣信先生の著書やニュースレター、BBSといったものから情報を得るようになり、直接お話を伺う為に当時の勤務先に電話をしてお会いする機会を得ました。

それがきっかけで、定期的な勉強会が始まったわけですが、その中でタイトルにある、「何故、何でも筋トレで解決しようとするのですか?」というセリフがありました。

今考えれば当然のことで、筋トレを徒手療法やボディワークなどに置き換えても同じだと思います。当初は、私の頭の中に占めるレジスタンストレーニングの割合がかなり大きかったので、印象に残っています。

どんな方法でもポジティブな点は挙げられる

どんな方法でも、何かポジティブな効果を挙げようとすれば、いくつも挙げられると思います。研究も進んでレジスタンストレーニングの様々な有益な効果も示されています。

「対象者と目的に合わせて」様々な変数を調整しレジスタンストレーニングを指導する、そういう思考は指導の質を上げることに繋がると個人的には考えています。また、あえて制限を設けることで、その中での可能性を探るという作業を通じ、気づきや知恵が生まれることもあると思います。

よりベターな選択肢はないか?

しかし、そうは言っても、「そのケースでは、レジスタンストレーニングよりこちらが適切では?」というように、レジスタンストレーニングよりベターな方法があることも当然考えられます。

もちろん、立場などの問題でその方法を行うことが適切でないこともあると思います。もしそうなら、よりベターな方法を提供出来る専門家を紹介するといったことも時に必要だと思います。

レジスタンストレーニングは例に過ぎませんが、日々の研鑚で少しずつより質の高いものを提供出来るようになっていく中で、「それ以外の方法を用いる必要がない」という思考になるとすれば、視野が狭まっているということかも知れません。そういったことを魚住先生の言葉で気づかされました。

最後に

「視野を広く」と言うのは簡単ですが、何かしらの専門性がある以上は、気づかないうちに視野は狭くなってくることがあるように感じます。それが極端に可能性を狭めることのないよう、「間違っているかも知れない」「勘違いしているかも知れない」「もっと良い方法があるかも知れない」ということは、常に頭の片隅に置いておく必要があると考えています。

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