(リ)コンディショニングメモ

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勉強関連 考え方

実技講習を受け身で参加するなら文献や動画の方が良い

2018/08/26

はじめに

個人的に今まで色々な講習会などに参加してきて、感じたことなどについて書いてみたいと思います。

学生時代の実技

健常者に出来なければ患者さんに出来ない

理学療法士の養成校時代は、MMTやROM測定を始めとした色々な実技の授業がありました。そこでよく教員が言っていたことは、「健常者相手に出来ないことを患者さんに出来ない」ということです。

臨床実習で実際の患者さんに触れるわけですが、実際は練習という要素は含まれているものの、本来は健常者相手に練習を重ねて最低限のレベル(それがどれくらいかという話はありますが)までは到達していることが前提となります。

ですから、学校で何度もクラスメイトを相手に練習を繰り返すわけですが、どうしても「患者さんではない」「ある程度は知識がある」人を対象にしていて、しかも気心が知れた相手であるため、臨場感と言いますか、真剣味に欠けやすいかも知れません。

学生同士でも実践的な練習になる

しかし実際は、「便宜的な」カテゴリーで言えば健常者であったとしても(特別支援学校もありますが)、当然のことながら個人差はありますし、いわゆる標準から逸脱している、力が抜けにくい、勝手に動くといったことはよくあります。

つまり、実際の臨床で行うように端折らずにやらないと、上手くいかないということです。ですが、「まあこんな感じでしょ」という雰囲気がそこにあれば、実際の実習では苦労するかも知れません。

卒後の実技講習

こんな感じですね

先ほどの話は養成校だけではなくて、卒後の実技講習も同じことが起こり得ると思います。「こんな感じね」という雰囲気で、すぐに座って談笑する人も時々みかけます(今はそういう雰囲気のものは参加していないですが)。

動画の方が良いかも知れない

それが良い悪いの話ではないですが、「こんな感じね」で終えるのであれば、動画を観る方が場所を選ばず何度も観ることが出来ますから、わざわざ実際の人間を相手にしなくても良いと思います。ただ、その講習会に参加する経緯は様々でしょうから、それは個人の自由だと思います。

実技講習であれ机上講習であれ、参加するのであればその場に居るということを活かせば良いように思いますが、やはり個人の自由と言えばそれまでですね。まあ、何で参加したんだろうという話もありますが。

その場だから出来ること

わからないこと、納得出来ないことがあれば、その場で講師に質問したり、実際に技術を体験したり、間近で観ることが出来るわけですから、それも動画とは違うことだと思います。その場で出来ることをするという姿勢は、個人的には大事だと考えています。

そういった能動的な体感なしに、手放しで称賛したり、頭ごなしに否定するのは、おかしなことだと思いますが、そういう人が時々いるように思います。

臨床で培うのは当然ですが

「実際の臨床で磨かれていく」ことはもちろんですが、いつも相手が患者さん(クライアント)であれば、「それどういう意味でやってんの?」「それどこ触れてるつもりなん?」「その方法よりこっちの方が良くない?」という質問や意見はそれほど多くないかも知れません。実際はないわけではないにしても、信用して受け入れられる方も多いように感じます。

ですから、わかっている人を相手にする、色々な人の技術を体感するということは、必要なことだと考えています。それが講習会である必要もないですが、ひとつの機会という選択肢のひとつだと思います。当然のことながら、講師の質(参加者の質と言いますか姿勢もありますけど)は重要だと思います。

能動的に参加する

特に実技講習は能動的なものだと考えていますが、「唯一無二の正解を知りたい」「これは素晴らしいに違いない」といった一部の思考停止、妄信的な人の存在によって、実技講習のイメージをネガティブに捉える人がいるのかも知れません。

個人的に色々なものに参加してきましたが、「これはないなあ」というものもあったように思います。一方で、「この人はめちゃめちゃ考えて臨床してるんやろうなあ」という講師もいます。

教える側、教えられる側という完全に一方通行なものではなく、臨床している人同士が、時に意見交換や議論をするといった発展性のある講習会が個人的には面白いと感じます。

最後に

カリスマとかゴッドハンドが生徒に教えるといった雰囲気のものは、個人的には違和感があります。しかし講師をする以上は参加者よりもそのテーマにおいては、頭一つ抜け出している必要はあると思います。

知識と技術の話は以前に書きましたが、実際の臨床で用いるのは何らかの具体的な技術ですし、知識を得たら必ずしも技術が向上するわけでもないので、自身の技術を見直す機会というのは必要だと思います。

(実技や技術というのは、特定のアプローチ、徒手療法のみを指しているわけではありません。)

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