(リ)コンディショニングメモ

主にトレーニング、理学療法、リハビリテーションに関することについて。理学療法士が書いています。

トレーニング 指導関連 考え方

#57 ツールを使うアプローチの是非について

2017/09/17

トレーニングにしろ、いわゆるリハビリにしろ、様々なツールがあり、それらを活用することはよくあることだと思います。例えば、バランスボールやフォームローラーなどは、広く普及しています。

そういったツールは、目的があり、そのツールを使用した方が、より効率的、より効果的な手段となるのであれば、活用すれば良いと考えています。もちろん安全性を考慮することは言うまでもありません。

時々、「ツールなど使わなくても良い結果を出せる」といったニュアンスを見聞きすることがあります。確かに、そういうケースもあると思います。「ツールありき」といった、ツールを使うことが前提という思考だと、本末転倒です。

ただ、ツールを使用すること自体が良い悪いという話にはならないと思います。「ツールがなくてはダメだ」というよりも、「あれば便利」「あればなお良し」ということも多いと思います。もちろん、ケースによっては「あった方が断然良い」ということもあります。

ツールを使用するにしても、「特定のツール」を使用することに縛られなくても、ケースによっては工夫次第で代用出来ることもあると思います。代用出来るものもなければ、ツールを使用出来ない中で、よりベターな方法を考えることになります。

レジスタンストレーニングで考えると、ダンベルやバーベル、マシンがない環境であれば、自体重やパートナーなどを活用すれば、色々な方法が考えられると思います。

しかしながら、ダンベルやバーベル、マシンがなくても「十分な」トレーニングが出来るかと言うと、トレーニングの原則からすれば「十分」とは言えず、少なくとも一定のレベルにある人は、ダンベルやバーベル、マシンを活用した方が、より効率的、より効果的にトレーニングすることが出来ると思います。

「ツールに頼らずとも工夫次第でやり方はある」というのは、確かにそうだと思いますし必要な能力ですが、「よりベター」を考える中で、ツールの活用を選択肢からわざわざ外す必要もないと思います。

臨床では、例えばバスタオル1枚、クッション1つあれば、全然違うといったことはよくあります。物理療法にしても、「物理療法機器を使用せずとも、徒手療法などを駆使すれば良い」といった発想は、適応する物理療法機器がないケースだとそうなりますが、物理療法機器の活用を併用した方が「よりベター」ということもあると考えています。

こだわりという言葉にこだわりはないですが、こだわりを持つなら、「ツールを使わないこだわり」よりも、「実現可能なより高い目的を達成すること」に、こだわりを持つ方が、可能性は広がると思います。

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