(リ)コンディショニングメモ

主にトレーニング、理学療法、リハビリテーションに関することについて。理学療法士が書いています。

トレーニング 指導関連 考え方

#3 オリエンテーションのトレーニング種目

2017/09/17

フィットネスクラブに新規入会した会員さんで、特にジムでのトレーニング経験がないケースでは、クラブ側でいくつかトレーニング種目をピックアップしてオリエンテーションするケースがあると思います。私が以前勤めていたクラブはそうでした。

ピックアップする種目はマイナーチェンジがあったように記憶していますが、トレーニングマシンでは、「レッグプレス」「チェストプレス」「ラットプルダウン(またはシーテッドロウイングなど)」の3種目は必須でした。

個別性の原則を考慮すれば、それぞれの会員さんの目的や目標にあった手段を提案することになりますが、そうするとある程度の能力が必要になりますから、スタッフを確保する必要があります。また、シフトの管理など時間の問題もあります。

初回だからこそパーソナルトレーニングを利用するなど、色々考えられるでしょうけど、これを解決する方法を提案する気もありませんし、そういう立場でもありませんので前置きはこの辺で。

「レッグプレス」「チェストプレス」「ラットプルダウン(またはシーテッドロウイングなど)」を選択する理由としてよく聞くのは、大筋群を動員しやすい、多関節運動である、そういったことによって、多くの種目を行わなくてもある程度は全身を動かすことが出来るということでしょうか。

では何故フリーウェイトではなくマシンかと言えば、そもそもフリーウェイトが少ない(ない)、マシンと比べて回転が遅い(バーベルであれば重量の変更に時間を要する)、安全性の問題、スタッフの能力の問題など、色々考えられると思います。

「マシンよりもフリーウェイトの方がファンクショナルだ」ということも見聞きしますが、何に対してファンクショナルか良くわからないので、ファンクショナルという言葉に舞い上がるのは気をつけた方が良いと思います。

「マシンよりもフリーウェイトのトレーニングの方が難しい」ということも見聞きしますが、マシンを適当に教えて、フリーウェイトをわざわざ難しく教えていることもあるんじゃないかというのは、余計なお世話ですね。もちろん間違った意見だという意味ではありません。

オリエンテーションを行うのは、いざジムでトレーニングをしようとした時に、使い方がよくわからないから、とりあえずトレッドミルや自転車エルゴメーターを何十分も行うといったケースを避ける意味もあると思います。クラブ側からすればスタッフ教育の意味もあるかも知れませんが。

トレーニングフォームやボリュームなどの設定はあるにしても、個々のニーズ分析を詳細に行うことは難しいですから、個別性の原則をとりあえず横に置いといてオリエンテーションを行う、そういった落としどころもあると思います。

「レッグプレス」「チェストプレス」「ラットプルダウン(またはシーテッドロウイングなど)」の3種目で良い、そのかわり、個々に合ったセッティング、フォーム(動かす順番も含む)、「おっ!」と思わせるようなアプローチ、そういったことをちゃんとやれば良い、こんな感じはゆるすぎますかね。

「個別性の原則をとりあえず横に置いといて」という時点で、出来ることは限られているわけですから、それならクラブ側が選択したものだとしても、それをちゃんと教える、そういうことも大事かなと思います。

クラブのシステムはそれぞれ違いますし、様々な工夫をしていますから、それについて意見をする意図はなく、「個別性の原則をとりあえず横に置いといて」という指導は、難しいということです。しかし、「やらないよりやった方が良い」と根拠を持って言えることも大事だと考えています。

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