(リ)コンディショニングメモ

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NSCAのエッセンシャルを読むという選択肢

2018/08/23

様々な情報に触れやすくなった一方…

今はネットで検索すれば様々な情報に触れることが出来ますし、無料でも信頼性の高い情報をまとめているものも数多くあります。一方でその反対とも言えるようなものも数多くあります。

考え方といったものであれば、「それもひとつの考え方」「そういう視点もある」というように、参考になるかも知れませんが、明らかに根拠のないもの、デタラメなものがあったとして、それを判断出来なければ不適切な指導に繋がるなど、問題があると言えます。

例えば、トレーニング指導において必要な知識は、(時に形骸化した)トレーニングの方法を知っているだけでは、明らかに不十分なのは明白です。それでは適切な情報の取捨選択や解釈はかなり難しいと思います。

様々な実践者や指導者の考え方や意見は参考になるかも知れませんが、それが仮に明らかに根拠のないもの、デタラメなもの、そうとは言えなくとも個人の経験というn1の話といったものが、多分に含まれている可能性があります。

ある論文を根拠に話をしていたとしても、その解釈が不適切であったり、そもそもその論文を引き合いに出すのは文脈的におかしいこともあると思いますが、論文を引き合いに出されると、「正しそう」という印象を持ちやすいかも知れません。

そういったことを出来るだけ回避する、そういったことに後々にでも疑問を持つ、そういった作業を含めたいわゆる情報リテラシーを向上させるためには、やはりその分野におけるエビデンスを知ることは不可欠と言えます。

トレーニング指導におけるエビデンスに触れるひとつの方法として、「NSCAのエッセンシャルを読む」という選択肢があります。もちろんそれで十分であるはずはないですが、各分野の専門家がそれぞれの分野についてまとめているわけですから、手軽にエビデンスに触れることが出来ます。

【目次】

第1章 身体の構造と機能

第2章 レジスタンスエクササイズのバイオメカニクス

第3章 運動とトレーニングの生体エネルギー論

第4章 レジスタンスエクササイズに対する内分泌系の応答

第5章 無酸素性トレーニングプログラムへの適応

第6章 有酸素性持久力トレーニングプログラムに対する適応

第7章 年齢差・性差とレジスタンスエクササイズへの影響

第8章 競技への準備とパフォーマンスの心理学

第9章 健康における基本的な栄養学的要因

第10章 パフォーマンスを最大化するための栄養戦略

第11章 パフォーマンスを増強させる物質と方法

第12章 テストの選択と実施の原則

第13章 選択したテストの実施、スコアの記録、解釈

第14章 ウォームアップと柔軟性トレーニング

第15章 フリーウェイトおよびマシーントレーニングのためのエクササイズテクニック

第16章 代替的様式および非伝統的用具のためのエクササイズテクニック

第17章 レジスタンストレーニングのためのプログラムデザイン

第18章 プライオメトリックトレーニングのためのプログラムデザインとテクニック

第19章 スピードおよびアジリティトレーニングのためのプログラムデザインとテクニック

第20章 有酸素性持久力トレーニングのためのプログラムデザインとテクニック

第21章 ピリオダイゼーション

第22章 リハビリテーションとリコンディショニング

第23章 施設のデザイン、レイアウト、組織化

第24章 施設のポリシー、手順、法的問題

目次を確認するだけでも、トレーニング指導に必要な知識というのは、多岐に渡ると考えられます。他にも重要なものはたくさんありますが、各専門家が集まってまとめた、非常に有益なものです。

当然のことながら参考文献も明記されており、詳細を確認したければ、その文献をあたることが出来るわけです。

こういった内容を学んで、第三者にある程度は理解していますよと認定されるのが、試験の合格であり、その証明が資格となります。資格を持っているからと言って、持っていない人より知識があるかと言えば、そうとは言えませんが、証明として手っ取り早いとは言えると思います。

最低限これくらいは押さえておいてねという程度ではありますが、その前提があることで、情報リテラシーという面においても、一定の根拠をもって指導にあたることが出来るという意味においても、意義はあると思います。

また、専門職間の共通言語や共通認識を持つことによって、齟齬が少ない円滑なコミュニケーションを図るという面においても、重要だと言えます。

最後に

知識は日々更新されるものと言えますが、何かしらの基礎となるものがなければ、基準がないが故に差異が認識出来ず、行き当たりばったりにもなりかねないと思います。

「NSCAのエッセンシャルを読む」というのは、あくまで例であり、選択肢の1つに過ぎないかも知れませんが、トレーニング指導に携わるのであれば、個人的には優先順位は低くないと考えています。

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