(リ)コンディショニングメモ

主にトレーニング、理学療法、リハビリテーションに関することについて。理学療法士が書いています。

考え方

#74 イチロー選手と博田節夫先生の視点を参考に、技術について考えてみました。

2017/12/19

博田先生の動画を観て

何年前か忘れましたが、AKA博田法を開発された博田節夫先生の動画を観る機会がありました。ちなみに、私はAKA博田法についての知識や技術は皆無です。

その中で、ある技術について説明されている時に、イチロー選手のバッティングフォーム(恐らく振り子打法と呼ばれた時代のフォームだと思います)を例に挙げて話されていました。あくまで記憶の中なので、ニュアンスが違う可能性はあります。

■細かな型に拘る必要はない

■ただし、押さえておくべきポイントがいくつかある

という2点が印象的でした。ちなみに、私はAKA博田法についての知識や技術は皆無です。

イチロー選手のある考え方

イチロー選手がメジャーリーガーになってからの話ですが、あるメジャーリーグの選手がイチロー選手にバッティングについて相談したそうです。

内容は、「バッティングの際に、身体が前に突っ込んでしまう」ということです。それに対してイチロー選手は、「身体が前に突っ込むこと自体は悪いことではない。バットが後ろに残っていれば対応出来る可能性がある。」といった内容の話をされたそうです。

共通する視点

恐らくどちらも、「何の為に」「目的は何か」ということだと解釈しています。つまり、型に捕らわれる前に、「そもそも何の為に」「そもそも目的は何か」から考える必要があると思います。

手技そのものの型ではなく、狙った変化をもたらすこと、バッティングフォームそのものの型ではなく、ヒットやホームランを打つこと(細かい話だとカットするとか、進塁打とかあるでしょうけど)が目的だと思います。

その目的を達成する為に、「型を大事にする」ということはあると思います。ただしそれが細かなお作法やルールを設定しすぎることで、本来の目的から逸脱していくというケースも考えられます。

実施者の身体的特徴の違いが見た目の違いとなるかも知れませんし、いわゆる手技だと対象者との体格差などによっても、型は違ってくることもあります。その中で、「これは抑えておくべきポイント」といったいわゆる普遍的なものがあるということだと思います。

良いとこ取りをすれば良い?

様々な手段があり、これからも色々出てくると思います。しかし、それらの手段がそれぞれ唯一無二のものばかりかと言えば、そうとは言えないものもたくさんあります。

商売として考えるならば、「唯一無二の有効な手段である」と謳う方が、商売繁盛するかも知れません。その差別化を「細かなお作法やルール」としているのであれば、人によっては蛇足だと感じると思います。

その手段の「ポイント」「特徴」を把握することが出来れば、1から10まで学ぶ必要はないかも知れません。もちろん、その手段をどのように伝えているかという部分は、それぞれで違うでしょうし、参加者の目的や意図もありますから、学び続けることを否定するつもりは全くありません。

「様々なものの良いとこ取りをすれば良い」というセリフを時折見聞きしますが、個人的な解釈は、「ポイント」「特徴」を把握する、「1つの視点や考え方」として参考にする、または型そのもののバリエーションとして活用する、といったことと考えています。

まとめ

「最新の」「これまでと全く違う」といった謳い文句は、インパクトが強いですから、「ん?何々?」と注意を向けやすいものでもあります。それ自体が良い悪いという話ではなく、それらのポイント、特徴、視点や考え方を抽出することが出来れば、大いに参考になるかも知れません。

その為には、結局、「そもそもの部分」を考えておく必要がありますし、専門職としては、基礎となる知識は必須であると考えています。「最新の」「これまでと全く違う」ものが出る度に、1から10まで学ぶのはほぼ不可能だと思います。

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