(リ)コンディショニングメモ

主にトレーニング、理学療法、リハビリテーションに関することについて。理学療法士が書いています。

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#76 知識のアップデートと共通言語について

2017/09/17

ニューロリハビリテーションセミナーの参加者

今から2年くらい前に、畿央大学のニューロリハビリテーションセミナーに参加しました。神経科学に関する膨大な情報に触れることの出来る内容のセミナーです。

会場では知り合いや、お見かけしたことのある方々も何人かいました。印象的だったのは、例えば、PNF、ボバース、認知運動療法、徒手療法などを学んでいる人達が同じセミナーに参加していたということです。

個人的な感覚では、それは特別なことではないのですが、何か特定のアプローチを学ぶ人は、独自の世界で生きているといったニュアンスの印象を持っている人もいるようです。

そういうケースがないとは言いませんが、ニューロリハビリテーションセミナーの内容は、臨床(もしくは研究)をするにあたり、必要な情報であるという共通認識があったのかも知れません。

知識のアップデートは不可欠

特定のアプローチに対象者を当てはめることはナンセンスだと思いますし、対象者に迫るには、様々な知識が必要になります。その知識が養成校時代からアップデートされていないとすれば、ちょっと問題だと思います。

自分自身も、実習生と話をしている時に、「この知見って古いかも知れない」と思うこともあり、その都度確認しておかなれけば、「いつの時代の知識で話をしているのだ」ということになってしまいます。怖い話ですが、実際に気づいていないこともあるかも知れません。

共通言語を用いること

特定のアプローチ(もしくはコンセプト)を学ぶこと、学ばないこと、それに良い悪いはないと思います。ただ、いわゆる基礎知識をベースとした共通言語でコミュニケーションが出来るかどうかが重要だと思います。

同じ特定のアプローチを学んでいる者同士であれば、その中の用語を使用することは特に問題ないですし、円滑なコミュニケーションに繋がると思います。しかし、そのアプローチを学んでいない人と話をする時に、共通言語を用いる必要があります。

共通言語に翻訳するには、かなり説明が長くなることもありますが、外部(ここでは特定のアプローチを学んでいない人)との相互理解を諦めてしまえば、いつまでも平行線で、建設的な話も出来ません。

理学療法士同士であれば、違いはあるにせよ、養成校で共通したカリキュラムを学んでいますから、本来は共通言語をある程度有しているはずです。ただし、先ほど書いたように、知識のアップデートがなされていなければ、共通言語を用いることが困難になることもあると思います。

しかし考えてみると、対象者に対して、「何の為に、何を、どのようにするか」ということを普段から説明することを考えれば、専門知識のない人にも説明出来るとも言えます(難しいことも当然あると思いますが)。

まとめ

特定のアプローチ云々の前に、専門性、職能団体として考えた時に、どういったことに貢献出来る専門職なのかといった、そもそもの部分が重要だと思います。

特定のアプローチを妄信したり、知らないのに否定するといったことは、対象者のためにならなかったり、建設的な議論にならないと思います。そもそもの部分を共有して、より良いものを提供することを模索する姿勢が必要だと考えています。

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