(リ)コンディショニングメモ

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実習関連 考え方

「実習の心構え」という名の雑感

2018/08/23

はじめに

理学療法学生の臨床実習について、色々話題や議論になることがあります。その中にはバイザーを含めた施設側の問題に思えることもありますし、学生側の問題に思えることもあります。

実際には、どちらかが一方的に問題があるということはないかも知れませんが、こういった話は個々のポリシーレベルの対立といった、不毛な議論もあるように感じますし、難しいこともあると思います。もちろん、議論は必要なことだと思います。

今回は、個人的にこういう考え方もありますよということで、学生側の心構えについて書いてみたいと思います。とは言っても、心構えと言えば大袈裟ですし、「そういう視点もあるんやな」くらいに捉えて頂ければと思います。

実習時の心構え(という名の個人的雑感)

私個人としては、学生を担当することは特に苦もなく、こちらも考えることが増えるので、良い機会になります。学生が少しでも面白いと感じたり、何か成長した実感を持ってもらえたら良いなと考えています。

患者さん、バイザー、学生が少しでも良い関係を築くことが出来れば、相乗効果として患者さんに何かしらポジティブな影響を与えることもあるように感じます。

良い関係を築くというと抽象的ですし、それぞれ感じ方が違うと思いますが、これが出来るに越したことないと考えていることがいくつかあります。

■挨拶をする

こう書くと何かアホらしく感じる気もしますが、重要なことだと思います。ここで大事なことは、学生が挨拶しているのに、バイザー(職員)が無視するというのは個人的には違和感があります。

挨拶というのはお互いがするものであって、「挨拶する側」と「挨拶される側」になるのは本来はおかしいと思います。しかし、色々な人がいるので、仮に挨拶しても無視されてしまえば、だんだん挨拶するのも億劫になりますよね。

しかしながら、状況によって返せない、注意が向いていないこともあるはずなので、いちいち気にする必要もないと思います。

個人的には挨拶がないことで怒ったりしませんが、気分が悪くなる人もいるはずですし、挨拶する人としない人を分別するのも変ですから、やっぱりした方が良いと思います。

■興味を持つ

これは理学療法に興味を持つということもありますし、患者さんを気にかけるということも含めます。

理学療法に興味がない学生に「興味を持て」というわけではないですが、例えば見学の時に、如何にも興味なさそうな振る舞いをしていれば、患者さんもバイザーも気分は良くないと思います。

理学療法に興味がないことは仕方ないとして、その態度が患者さんやバイザーにネガテイブな影響を与えるというのは、流石に問題だと思います。

患者さんからすれば、別に居て欲しいと頼んだわけでもないですし、大変な想いをしているのに、興味なさそうな学生が隣にいるというのは、どう感じるかという想像力は必要だと思います。

個人的にはそんな極端な学生は今までまだ居ませんが、もしそういう態度であれば、少し席を離れてもらうかも知れません。

学生が理学療法に興味があるかないかは置いといて、少なくとも場を悪くするような態度は問題です。極端に言えば、仮に興味がなくても態度に出さないようにしないと、邪魔をしていることになります。

例えが少し変ですが、ライブで観客が盛り上げているのか、そうでないのかでは、場の雰囲気や、演者のパフォーマンスも変わるはずです。もちろん大きなリアクションで盛り上げるという意味ではありません。

ただ、患者さんが出来なかったことが出来るようになった時に、何かしらのリアクションをすることは、ポジティブな影響を与えるかも知れません。

知識や技術は後からついてくる?

もっと色々ありそうですが、個人的にはこんな感じです。個人的には知識や技術があるかどうかということよりも、いわゆる程々の礼儀があって、何かしら学ぼうとする姿勢が感じられたら、一緒に勉強しましょうという気持ちになれます。

もちろん、そのように学生が変化していくことは、バイザーの役割とも言えますが、今回はあくまで学生側の内容を書いています。実際には、学生それぞれに個性がありますから、それを考慮して接するのは、バイザーの役割だと思います。

バイザーが学生のポジティブな部分を引き出すということと同じようように、学生がバイザーのポジティブな部分を引き出すという視点もあると思います。

興味なさそうな態度がバイザーのポジティブな部分を引き出すかと言えば、あるかも知れませんが、どちらかというと興味のある、学びたいという態度を見せられた方が、何か良さそうじゃないですかね。バイザーも人間ですから、モチベーションは変化するかも知れません。

それは実際に理学療法士になって、臨床をする時にも、役に立つかも知れません。患者さんに「この人なら前向きに取り組めそうだ」と思ってもらうことは大事なことだと思います。これは完全に後づけです。

極端に言うと

これまで色々書きましたが、それらを極端にまとめると以下のようになります。

■「礼儀正しいし、やる気のある学生だ」と思ってもらう。

以上です。こんなこと書くと怒られそうですが、礼儀正しくやる気のある学生だと思われたら、例え演技でも構わないと思います。そういう振る舞いが、実際にそのようになっていくということもありますし。

もちろん、演技ではなく本当にそうであるに越したことないですが、興味がないことがそのまま態度に出ることで、患者さんやバイザー(施設)に迷惑がかかります。

「自分らしく生きる」というセリフがありますが、思ったことがそのまま態度や行動に現れることを指すならば、それは単に社会性の欠如ということになります。相手の立場を考えることは、実習や臨床に限らず必要なことだと思います。

バイザーの立場からすれば、学生を担当することは、通常業務プラスαですから、いくらバイザーが学生を担当することが苦じゃないと言っても、決して楽というわけではないかも知れません。ですから、学生との関係性は、大事な要素になると思います。

まとめ

礼儀正しく向上心のある学生(便宜的な表現)と、学生を思いやる丁寧なバイザーという登場人物しか存在しない話が理想的かも知れませんが、現実はそうじゃないこともあるかも知れません。

今回の内容を実践すべきという話ではありません。先ほども書いたように、学生それぞれに個性がありますから、緊張しやすいだとか、表出が苦手ということもあるはずです。

遊びではないので、楽しい、面白いことばかりではないと思います。やはりこれから臨床する上で必要なことを学ぶわけですから、頑張ることもあるはずです。

実習は思い返してみれば、色々学ぶことがあったとポジティブに振り返ることは出来ますが、もう一度学生の立場で臨床実習したいかと言えば、お断りしたいです。

ですからせめて、それ以外の余計なストレスによって潰れてしまわないように、何か自分でコントロール出来ることを見出せたら良いなと思うわけです。もちろん、誰かに頼ることも必要だと思います。

今回の内容は、こうすべきという話ではなく、こういう考え方もあるんやなという参考になれば幸いです。最後になりましたが、理学療法は面白いです。

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